3DS除菌外来

歯周病やむし歯の治療は歯を残す目的だけでなく、歯原性菌血症を防ぎ、病気の始まりの段階をケアする目的があります。

歯原性菌血症とは、むし歯菌や歯周病菌が口腔内の血管に侵入し、全身をめぐり、身体全体に悪影響を与えることをいいます。

歯原性菌血症の関連が報告されている疾患

  • 脳卒中 心筋梗塞 糖尿病 がん
  • 早産 低体重児出産
  • アルツハイマー型認知症
  • 関節リウマチ
  • 脳脊髄膜炎
  • くも膜下出血
  • 心内膜炎
  • 血管性肺炎
  • 腎炎
  • 肺膿瘍 肝臓膿瘍 脾臓膿瘍
  • アテローム性動脈硬化
  • 急性虫垂炎

歯原性菌血症を予防するには、「3DS」が効果的といわれています。

3DS(Dental Drug Delivery System)とは国立感染症研究所の花田信弘部長(現鶴見大学教授)によって開発された治療法です。

マウスピース歯科医院でのお口の中のクリーニングだけでは取りきれなかった細菌(むし歯菌、歯周病菌)を除去するために、マウスピース中に薬液を入れ短期間装着し、菌を減少させる口腔内除菌法です。


定期的なメインテナンスを受けているにもかかわらず、むし歯や歯肉の腫れや出血を繰り返してしまう方には、唾液検査(むし歯菌、歯周病菌)をお勧めしております。

顕微鏡検査顕微鏡検査、唾液検査の結果、ハイリスクと診断された方には3DS除菌療法が効果的です。

※3DSは自費診療になります。
(保険診療と並行して診療は出来ません)


3DSの一般的な手順

1.唾液検査

使用する薬剤を選択するために唾液中の細菌の量を検査します。

(歯周病原細菌検査の場合は3~5菌種の検査)

2.PMTC

PMTCとは専用の器材を使った歯科衛生士による歯面清掃です。

可能な限り歯面からバイオフィルムを取り除き除菌します。

3.リテーナー作製

リテーナーにより、薬剤を効果的に歯面に作用させることができます。

4.PMTC+3DS

再びPMTCを行い、その後リテーナーに薬剤を入れ装着します。

5.ホームケア

ご家庭でも、夜のブラッシング後に薬剤をリテーナーに入れて、お口に装着して作用させます。

6.PMTC+3DS

PMTCと3DSを繰り返し行います。

7.効果の判定

効果を確認し、定期的な来院間隔を決定します。

3DS除菌外来料金

◆むし歯予防

  • 唾液検査 5,500円
  • 3DSトレー(上下セット) 16,500円~
  • PMTC1回 5,500円

◆歯周病予防

  • 歯周病原細菌検査 13,200円~(菌種により変わります)
  • 3DSトレー(上下セット) 24,200円
  • PMTC1回 5,500円 

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